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音楽と花五線譜で表現された世界を、花とみどりで表現

日比谷花壇店長/シニアデザイナー Takaya Suzuki鈴木誉也

札幌グランドホテル店で店長を務めながら、デザイン性・クオリティ・ホスピタリティを重視した、決して妥協のないフラワーデザイン・コーディネートを手掛けている鈴木。
花のあるがままの姿を活かす造形を信条とし、お客様のご要望を汲みながら、そこにお客様への心のこもったサプライズを加える。鈴木の活動範囲は、ウエディングのブーケデザインや会場のフラワーコーディネートにとどまらず、企業カレンダーのフラワーデザイン、雑誌の表紙デザイン、音楽に合わせたフラワーパフォーマンスなど多岐にわたっている。

“曲全体の印象を花で表現

2012年からクラシック音楽専門雑誌の表紙のフラワーデザインを担当する鈴木。2013年9月号の特集は「奇才、異才な音楽家たち」で、音楽家の魅力とその裏側にせまるという内容。鈴木の頭に浮かんだのは「陰陽」というキーワード。それぞれの演奏家たちの生い立ちやその異才ぶりを光と影で表現するため、ブルースター、イエローペグモ等で、アレンジメントをデザイン。そしてミラーにそのアレンジメントを映すことで、正面から見える姿と、ミラーがなければ本来見えないアレンジメントの後ろ側を、カメラでおさめた。2015年7月号表紙では、ラヴェル作曲「水の戯れ」がテーマ。鈴木は曲を聴き、曲全体の印象を花で表現していく。その神秘的、刹那的で、儚げな印象を、7月という季節にもあわせて、淡いパープルのアジサイやクリーム色のバラやカーネーション等に、ドウダンツツジをあしらい、透明感と流れを感じさせるデザインに仕上げた。

“完成された美しさ~それぞれの花がもっとも活かされるデザインをもとめて”

「五線譜で表現された世界を、花とみどりを生かしてどう視覚に訴えるか、曲が変わると表現したい構図や素材で世界観がガラリと変化するため、それを突き詰めていく過程も楽しいです。」という鈴木。パーティやイベントで、ミュージシャンとコラボレーションし、曲に合わせて花束をくみ上げていくフラワーパフォーマンスを行う機会も多い。ポップスやジャズ、ときには和太鼓演奏に合わせてパフォーマンスを行ったことも。
「音楽も花もどちらも、楽しさや喜び、癒しなど人の感情に作用することから、似ていると感じる反面、音楽は音のないところから作曲しますが、フラワーデザインは、花という完成された美しいものをどう生かしていくかだと考えています。」それぞれの花の魅力が最大限活かされるデザインを心掛け、その花が最も美しく表現できるあしらいを見出すことで、多くの人の心を揺さぶり魅了し続けていきたいという鈴木の活動は、さらに多方面に広がっていきそうだ。

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