連載コラム「季節を彩る花物語」

季節に合わせた花や緑の楽しみ方を紹介する、日比谷花壇の連載コラム「季節を彩る花物語」。
お家の中で花や緑を気軽に楽しむヒントを紹介したり、時には公園や路地裏に咲く花々を紹介してみたり、花や緑にまつわる歴史的な出来事から、海外での花の楽しみ方・贈り方まで、季節を感じ楽しめる花と緑の情報満載でお届けしていきます。
*このコラムは、中日新聞・東京新聞の隔週月曜夕刊で2009年1月から連載しています。

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 【特別号】  球根シェア運動 〜被災地へ開花の喜びを〜  

早春に香りのよい花を咲かせる球根花「スイセン」

早春に香りのよい花を咲かせる球根花「スイセン」

春咲きの球根を植える時期がやってきました。
春咲き球根といって思い浮かぶ花に、チューリップやヒアシンス、ムスカリなどと並んで、特に日本で親しみ深い秋植え春咲きの球根花として、スイセンがあります。
黄色や白、クリーム色などの香りのよい花を早春に咲かせる球根花です。

園芸家 柳生真吾さんが中心となって進められているスイセンプロジェクトをご存知でしょうか。庭やベランダで育て分球して増やしたスイセンの球根を、東日本大震災の被災地の花が好きな方に提供し、それぞれの方が「好きな場所」に「好きな数だけ」を植えていただき、被災地の春に、スイセンの花を咲かせようと企画されたプロジェクトです。

当社も、全国のお花好きな方の思いをサポートしたいと、このプロジェクトに賛同。全国の方々から寄せられるスイセン球根の全国からの一時受け入れ、小分けパッキングに当社の仙台事務所で協力しています。被災地に贈る球根の受付はすでに締め切りとさせていただきました。スイセンプロジェクト全体では、全国から100,000球を超える球根が集まっています。

また同時に、自宅でスイセンを育てていないけれどもこのプロジェクトに参加したいという声が多くあったことから、日比谷花壇では、スイセンの球根5球を購入すると、同じ球根5球が被災地にも贈られる仕組みを作り、スイセンの来春の開花を、被災地の方々と分かち合おうと呼びかける、『球根シェア「5 for 5」(ファイブフォーファイブ)運動』も開始。10月7日まで、当社のtoTomoniウェブサイトで、参加を受け付けています。

球根シェア「5 for 5」運動で被災地に贈る5球、そしてスイセンプロジェクトで全国から寄せられた球根は、9月から10月にかけて東北の被災地各地区で行っていく球根配布イベントで、柳生真吾さんとともに当社ボランティアスタッフも参加し、被災地の花が好きな方々に手渡し、植えていただきます。

被災地でも同様に生長していくスイセンの様子を想像しながら、スイセンの花が咲く喜びを被災地の方々と分かち合い、日本中、あたたかい心の花でいっぱいにしませんか。みなさんのご参加、お待ちしています。

株式会社日比谷花壇 広報室 横井理恵