連載コラム「季節を彩る花物語」

季節に合わせた花や緑の楽しみ方を紹介する、日比谷花壇の連載コラム「季節を彩る花物語」。
お家の中で花や緑を気軽に楽しむヒントを紹介したり、時には公園や路地裏に咲く花々を紹介してみたり、花や緑にまつわる歴史的な出来事から、海外での花の楽しみ方・贈り方まで、季節を感じ楽しめる花と緑の情報満載でお届けしていきます。
*このコラムは、中日新聞・東京新聞の隔週月曜夕刊で2009年1月から連載しています。

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 第25回  バレンタイン 〜気持ち表す愛の使者〜  

花言葉はいろいろ。わからない時はフラワーショップの店員に相談して。

花言葉はいろいろ。わからない時はフラワーショップの店員に相談して。

2月14日は一年に一度の「愛の告白の日」バレンタインデーです。勇気を出してチョコレートを贈った思い出は、女性の方なら多くの方がお持ちでしょう。
バレンタインデーとは、世界各国において本来男女が共に愛を誓い合う日とされており、女性から男性にチョコレートを渡して愛の告白をする習慣は、実は日本ならではのもの。しかも日本では「義理チョコ」もすっかり定着しました。この時期女性の皆様は「誰にどんなチョコレートを贈ろうか…」といって、しばらく頭を悩ませます。

今年のバレンタインデーはちょうど週末にあたり、大切な方と過ごす計画を立てている方もいらっしゃると思います。そこで名脇役となるのが、贈る方の気持ちを代弁してくれる「花」の存在です。今年はぜひチョコレートに添えて、気持ちを託した季節の花を贈ってみるのはいかがでしょうか。
熱烈な愛情をストレートに伝えたいなら、情熱的な真紅の「バラ」が一番。花言葉である「熱烈な恋」「愛情」が、あえて語らずともきっと伝わることでしょう。
でもストレートな愛情表現はどうしても恥ずかしい、という方は秘めた想いを込めてさりげなく贈るのがお勧めです。始まったばかりの恋愛ならば「あどけない恋」の花言葉を持つスミレや「はにかみ」の花言葉のシクラメンなど、恋人同士なら「純愛」の花言葉のパンジーや「しとやかな愛らしさ」という花言葉のヒヤシンス(白)、ご夫婦同士でしたら「寛大な愛」の花言葉を持つムスカリや「感謝」の花言葉のポピー、「変わらない愛情」の花言葉を持つヒヤシンス(青)などなど…。他にも調べてみるとピッタリの花言葉を持つ花に出会えるかも知れません。
また花言葉にとらわれずに、お相手の男性の喜ぶ顔を思い浮かべながら選んだ花なら、必ず気持ちは伝わることと思います。
花に気持ちを託すこの奥ゆかしい女心を、ぜひとも愛する男性に気づいて欲しいものですね。

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 コラムニスト紹介

渡辺 潤
日比谷花壇  日比谷公園店  フラワーコンシェルジュ
約20年にわたり、日比谷花壇の店舗でフラワーコーディネーターとして活躍。 様々な花や緑の魅力を熟知し、お客様が求める商品を案内するとともに、花に託して贈るお客様の“気持ち”や“ご意向”をくみ取り、最適な提案を行う、花のコンシェルジュ。 花がもたらす喜びや感動をお客様と共有し、花を贈る人、贈られる人に期待以上の満足を得ていただきたいと、「ヒビヤカダン 日比谷公園店」でお客様をお迎えしている。