連載コラム「季節を彩る花物語」

季節に合わせた花や緑の楽しみ方を紹介する、日比谷花壇の連載コラム「季節を彩る花物語」。
お家の中で花や緑を気軽に楽しむヒントを紹介したり、時には公園や路地裏に咲く花々を紹介してみたり、花や緑にまつわる歴史的な出来事から、海外での花の楽しみ方・贈り方まで、季節を感じ楽しめる花と緑の情報満載でお届けしていきます。
*このコラムは、中日新聞・東京新聞の隔週月曜夕刊で2009年1月から連載しています。

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 第30回  5月9日は母の日 〜家族と過ごす時間計画しては?〜

薄いピンク色の陶製の器に、赤やピンクのバラやカーネーションをデザインした母の日ギフト限定のアレンジメント

薄いピンク色の陶製の器に、赤やピンクのバラやカーネーションをデザインした母の日ギフト限定のアレンジメント
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今年の母の日は、5月9日(日曜日)です。母の日は、世界中で記念日としてお祝いされています。

世界の母の日を、いくつかご紹介しましょう。日本と同じく、5月の第2日曜日に設定されているのは、アメリカ、中国、ドイツ、イタリア、オーストラリアなどです。アメリカで1914年に5月の第2日曜日を「母の日」と制定したのが、発祥と言われています。イタリアでは「アザレア」、オーストラリアでは「菊」が贈られることが多いようです。タイでは、シリキット国王妃の誕生日8月12日を「母の日」としてお祝いしています。自分の母親や王妃様への感謝の気持ちを表すために水色の服をきて、お母さんへは「ジャスミン」の花を贈ります。ネパールでは、4月末から5月上旬の1日を「母の顔を見る日」として祝い、お母さんに甘いお菓子やタマゴ、果物を贈ります。習慣は変わっても、世界中でお母さんを想う気持ちは同じなんですね。

日本で、母の日のシンボルといえば「カーネーション」です。4月から7月頃に開花期を向かえるので、母の日には旬の美しい花を楽しむことができます。花色が豊富で、フェミニンなパステル系の色から、ブラウンやパープルの複色や斑入りなどシックなイメージのものまでバリエーション豊かです。母の日と言えば、赤いカーネーションの花束や鉢植えが定番ですが、最近では、バラやラン、ユリなどと合わせて、ピンクやオレンジ、パープルと、お母さんのイメージに合わせたカラーリングでアレンジメントを贈るのが人気です。花色豊富なカーネーションの中から、お母さんにぴったりの品種を探すのも楽しいですね。日比谷花壇のホームページでもさまざまな母の日ギフト限定のアレンジメントを紹介しています。

当社が運営する、母の日のプレゼントや過ごし方を紹介する情報提供ポータルサイト「母の日コム」で行ったアンケートによると、お母さんが母の日に「もらってうれしいもの」ベスト3は、
1位、気持ち、愛。
2位、旅行など家族と一緒に過ごす時間。
3位、花。
物よりも、家族で一緒に過ごす時間や感謝の気持ちを贈って欲しいと思っているようです。

お母さんのためにおいしいご飯を作って母の日の食事会を企画したり、家族旅行を企画したり、いつも忙しいお母さんのために、お花にプラスして、家族団らんでのんびりと過ごす時間をプレゼントしてはいかがでしょうか。

 コラムニスト紹介

日比谷花壇 本社 シニアデザイナー 西澤真実子
フラワーギフトの制作に長期間携わり、ギフトシーンにおける多くのフラワーデザインを 経験。現在は、ギフト商品の部門で商品デザインのコアを担い、トップデザイナーのひと りに数えられている。シンプルかつ花材の繊細な色合いにこだわったデザインを得意とし、 女性的で透明感のある作風が特長。独特のロマンティックな演出が、多くのファンを魅了 してやまない。また最近では、書籍の表紙デザインやCDジャケットのフラワーデザインを 手掛けるなど、多岐にわたる分野で活動を続けている。