連載コラム「季節を彩る花物語」

季節に合わせた花や緑の楽しみ方を紹介する、日比谷花壇の連載コラム「季節を彩る花物語」。
お家の中で花や緑を気軽に楽しむヒントを紹介したり、時には公園や路地裏に咲く花々を紹介してみたり、花や緑にまつわる歴史的な出来事から、海外での花の楽しみ方・贈り方まで、季節を感じ楽しめる花と緑の情報満載でお届けしていきます。
*このコラムは、中日新聞・東京新聞の隔週月曜夕刊で2009年1月から連載しています。

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第67回 フラワーバレンタイン 〜華やかで情熱的な「赤」を〜

チューリップやラナンキュラスなどの赤い花々が並ぶ、ヒビヤカダン スタイル アトレ恵比寿店

チューリップやラナンキュラスなどの赤い花々が並ぶ、 ヒビヤカダン スタイル アトレ恵比寿店

日本では、バレンタインデーには女性から男性にチョコレートをプレゼントすることで愛情を表現するという形が一般的です。最近では、女性同士でチョコレートを渡す『友チョコ』や男性から女性へ渡す『逆チョコ』というのも多くなっています。

世界のバレンタインデーは、男女が互いに愛情や日頃の感謝の気持ちをカードに書いて贈り合う習慣があります。それに合わせ男性から女性へお花を贈る習慣はイギリスから始まったそうです。主に赤いバラを贈ることが最もポピュラーです。特にお隣の国、中国・台湾のバレンタインデーは、男性から女性へ花を贈る日として定着しています。

日比谷花壇では、『新しいバレンタイン、はじまっています』というキャッチフレーズのもと、昨年からフラワーバレンタインとして、男性から女性へお花を贈ることを提案しています。女性から男性へ贈られるチョコレートの同じように、男性から女性へ赤いお花を贈ってみませんか。

日比谷花壇の関東地区の店頭の多くでは、バレンタインデーの約1週間前から『ROUGE FLEUR』(ルージュ・フルール)赤い花をたくさん店頭に集めたフェアを展開します。店全体が赤いお花でいっぱいになります。

赤い色は、女性らしい華やかなイメージさせる色でもありますが逆に情熱や活動的な色、として知られています。女性の芯の強さも感じさせてくれる色です。

そのような赤の花の王道と言えば赤バラですが、今しか出会えない春の代表花『チューリップ』や『ラナンキュラス』など、女性に人気で季節を感じさせてくれるお花もたくさんフラワーショップに出ています。

バラやガーベラなどよく知られているお花もとても人気が高いですが、旬を迎えた春の花はとてもみずみずしく甘い、春のお花の優しい香りがします。お花それぞれが持つ香りも個性がありますので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。また、香りは記憶に残るとも言われています。

女性の記憶に残る素敵な香りと、情熱的な『ROUGE FLEUR』を2月14日に贈ってみてはいかがでしょうか。

日比谷花壇 マーチャンダイジングディレクター 小野瀬 景

 コラムニスト紹介

小野瀬 景
生花マーチャンダイジングディレクター
店頭販売での長年の経験を活かし、日比谷花壇の首都圏店舗の生花マーチャンダイジングディレクターとして、お客様が求める、またお客様に新たな発見や感動を提供する商品展開、お客様と生産者を結ぶフェア展開を手掛ける。