連載コラム「季節を彩る花物語」

季節に合わせた花や緑の楽しみ方を紹介する、日比谷花壇の連載コラム「季節を彩る花物語」。
お家の中で花や緑を気軽に楽しむヒントを紹介したり、時には公園や路地裏に咲く花々を紹介してみたり、花や緑にまつわる歴史的な出来事から、海外での花の楽しみ方・贈り方まで、季節を感じ楽しめる花と緑の情報満載でお届けしていきます。
*このコラムは、中日新聞・東京新聞の隔週月曜夕刊で2009年1月から連載しています。

バックナンバー

第70回 観葉植物 〜置き場所の環境考え選ぶ〜

ボール型の器に植え込んだセローム

ボール型の器に植え込んだセローム

インテリアグリーンとして近年とても人気のある観葉植物は、室内に一鉢置いてあるだけでリラクセーション効果が高いと言われています。また風水にも深く関係しており、室内のマイナスイオン濃度が上昇するなどの効果も広く知られています。

原産国が、熱帯、亜熱帯というものが多く、日本の気候でも、春から秋にかけて最も成長し、また市場にも一番多くの種類が出荷されます。 玄関やリビングルーム、キッチンなど様々な場所で楽しめる観葉植物ですが、種類により日光を好むもの、日陰にむいているもの、乾燥気味な場所を好むもの、湿気が大事なものまでさまざまです。はじめに置き場所を決め、日当たり具合や昼と夜の温度差などの環境を把握してから、どの観葉植物にするかを選ぶのがよいでしょう。

他の草花と比較しても病害虫の発生率は比較的低い観葉植物ですが、その中でもハイドロカルチャー(水耕栽培)は土の替わりに水の浄化作用の高いハイドロボールなどを植え込み材に使用することにより、さらに清潔感を保てます。キッチンに小さく明るいグリーンのハイドロカルチャーを置くのはお勧めです。

リビングルームで楽しむインテリアグリーンは植物もさることながら、器もお気に入りを探してセットするのも楽しいです。一年中楽しめるのですから、器も飽きのこないシンプルなものが人気です。

“この観葉植物の水やりは何日に1回がよいの?”と店頭でよくお客様から質問されます。「何日に1回と決まりはなく、植物それぞれ個体によって違うのです」とお答えしています。土の乾き具合を見て水やりをするのが一番植物には良いからです。置き場所の環境や土の性質によっても根の乾く速度は違います。可愛がるあまり、お水を毎日あげるのは止めましょう。根腐れしてしまいます。水やりは土が乾いたら、鉢底の穴から流れ出るくらい、全ての根に水が行き渡るようなイメージで、たっぷりあげましょう。

もともと熱帯や亜熱帯で自生する植物ですから、春になると植物の活動も活発になります。冬の間控えていた水やり、そして追肥もスタートします。嬉しくなるほど新芽が吹くのを見ているだけで活力をもらえる気がしてきます。お気に入りの一鉢を見つけてください。

日比谷花壇 マーチャンダイジングディレクター 谷 真由美

 コラムニスト紹介

谷 真由美
生花マーチャンダイジングディレクター 谷 真由美
店頭販売での長年の経験を活かし、日比谷花壇の首都圏店舗を統括する鉢物マーチャンダイジングディレクターとして活躍。花鉢や観葉植物の魅力を熟知し、お客様が求める、お客様に発見や感動を提供する商品展開を手掛ける。