連載コラム「季節を彩る花物語」

季節に合わせた花や緑の楽しみ方を紹介する、日比谷花壇の連載コラム「季節を彩る花物語」。
お家の中で花や緑を気軽に楽しむヒントを紹介したり、時には公園や路地裏に咲く花々を紹介してみたり、花や緑にまつわる歴史的な出来事から、海外での花の楽しみ方・贈り方まで、季節を感じ楽しめる花と緑の情報満載でお届けしていきます。
*このコラムは、中日新聞・東京新聞の隔週月曜夕刊で2009年1月から連載しています。

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 第12回  観葉植物 〜身近な空気浄化の一歩〜

サンスベリアなどの観葉植物のポットを自由に並べかえて楽しめるインテリアグリーン

サンスベリアなどの観葉植物のポットを自由に並べかえて楽しめるインテリアグリーン

皆様は地球に優しいことしていますか。
“地球温暖化現象”がいわれる昨今、私たちは、自然の素材を扱う花屋さんとして、地球に恩返しがしたい、また私たちと関わって下さっているお客様と一緒に地球に恩返しをしていきたいと、様々な活動を行っています。

私たちの生活の中から排出される二酸化炭素等の温室効果ガスは、人間を含む生態系や環境に多くの悪影響を与えています。年々その影響は私たちの目に見えるようになってきました。温室効果ガスの削減には、石油・石炭などのエネルギー資源を抑制するとともに、地球上の植物を増やし、植物に二酸化炭素を吸収してもらうことが有効策の一つです。

植物は基本的に光合成のために二酸化炭素を吸収していますが、中には「エコプラント」植物と言われる、有害な化学物質を吸収しながら、適度な水分ときれいな酸素を放出する力が特に強い植物があります。サンスベリアやアンスリウム、ドラセナなどがその代表例です。どれもインテリアグリーンとしてお部屋に取り入れやすい観葉植物です。これらを取り入れてみることも身近な空気浄化の一歩。そして私たちの心も癒してくれます。植物を購入し、身近なグリーンを増やしていくことだけでも「エコ」だと思います。

写真は、サンスベリアなどフレームの中の植物を1つ1つ取り外せるようになっており、パズルのように配置を変えてデザインする楽しさも味わえる、新しいタイプのインテリアグリーンです。日比谷花壇のホームページの「エコな贈り物」でご覧いただくことができます。自分自身で植物をデザインしながら自由に植物を楽しんで、植物を今以上に好きな方が増えてくれたら、それだけで環境を良くしていけると思います。

地球温暖化の原因である、二酸化炭素の増加を抑制する活動で、日比谷花壇で対象商品をお買い上げいただいた売り上げの一部を活用し、国際環境計画UNEPが主催する「10億本植樹キャンペーン」運動に参加する活動も行っています。皆様の地球に対する気持ちを1本1本の木にかえて、当社社員で結成したボランティアチームが自ら植樹活動を行っています。何気ない普段のお買い物が環境に優しい活動に繋がっているのはとても嬉しい事だと思いませんか。

皆様も身近な植物との触れ合いを通じて、環境を考えてみませんか。


 コラムニスト紹介

日比谷花壇 ビジネスソリューション事業統括部 営業企画部 シニアデザイナー 来本曜世

ドイツ留学時代、師と仰いだペーター・アスマン氏の「我々の仕事は、 自然界に存在するものをより美しいものへと変えることだ」という言葉に感銘を受け、 独自の来本デザインを希求。帰国後、日比谷花壇に入社。 ホテル店でのウエディングやパーティ装花を経験した後、ハウスウェディングの監修を担当するなど、 ブライダルの分野において、その抜群のセンスを遺憾なく発揮してきた。 社外においてもその創造性は高く評価され、ミュージシャンのライブイベントに ゲスト出演しフラワーパフォーマンスを行うなどマルチな活躍を続けている。